野性的なもの

I love the wild not less than the good.  -- H. D. Thoreau, Walden
私は善に劣らないくらい野性を愛す。ソロー『ウォールデン(森の生活)』

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頭でゴチャゴチャ考えている内に、自分がすっかり言葉に乗っ取られてしまったように感じることがある。言葉の暴走。そんな時は自分の中の野性がすっかり影をひそめて縮こまる。草の一葉の生命力にも圧倒され、身の置きどころもない。心が野性を失い、ショートしてしまうのだろう。

不要な言葉をすべて大地に放ち流し、代わりに野性のエネルギーを足裏から吸い上げる。ただただ吸い上げる。草の葉がそうしているように。理屈はいらない。それが誘い水となって自分の中で縮こまっていた野性が息を吹き返し、やれやれとあくびをする。




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# by kayangarden | 2017-09-08 17:35 | Trackback | Comments(0)

乗り越える

時に人は言う。「見たまえ、私が克服したものを。今の私のほがらかさを。暗いできごとを征服したこの見事さを」と。しかし、克服したという暗いできごとをその人が思い起こさせるようではまだ征服はしていない。本当の征服とは、その不幸なできごとを薄れさせ、消えるにまかせることだ。前進し続ける壮大な歴史においては、早朝の雲のように取るに足らないものとして。
― エマソン「円」
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People say sometimes, 'See what I have overcome; see how cheerful I am; see how completely I have triumphed over these black events.' Not if they still remind me of the black event. True conquest is the causing the calamity to fade and disappear as an early cloud of insignificant result in a history so large and advancing. 
-- R. W. Emerson, "Circle"

乗り越えてきたものを自慢気に振りかざしているようでは本当には乗り越えていない、ということなのだろう。心がそのことに引っかかっている限りは、まだ虜になっている。既に過ぎ去ってないものをもう一度引っ張り出して格闘しているようなものなのかもしれない。

そうは言っても、知らない内に引っかかっちゃうんだなぁ、これが!(笑)

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 179.png 思えば遠くへ来たもんだ!



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# by kayangarden | 2017-05-28 17:40 | Trackback | Comments(2)

一番許せないのは・・・

リディアンは言う。人が決して許すことのできない唯一の罪は、相手が自分とは異なる意見を持っていることだと。       ― エマソンの日記から

Lidian says that the only sin which people never forgive in each other is a difference of opinion.          -- From Emerson's Journal

a0276895_10414557.jpg許せない!とまではいかなくとも、相手に対して何となく批判めいた気持ちを抱いてしまうのは、「あの人、どこか考え方が違うのよねぇ」という時かもしれない。

単なる意見の相違がいつの間にか善悪にすり替えられる。そして、「こちら」が「正論」になり、相手を許せなくなる。

どうしてそれほどまでに自分が正しいと思ってしまうのだろう。いつも「マイ物差し」を携帯していて、無意識のうちにそれで人を測っている。いっけねぇ!(リディアンはエマソンの奥さん)
179.pngまずはひとやすみ。ね! by さくら






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# by kayangarden | 2017-05-27 11:34 | Trackback | Comments(0)

失敗の原因は・・・

私の失敗すべての原因は、自分の考えを見捨てて、他人の見方でものごとを捉えようとすることにある。          ― エマソンの日記より
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All the mistakes I make arise from forsaking my own station and trying to see the object from another person's point of view.
-- From Emerson's Journal

自分と同じ意見の人がいると安心する。でも危ないのは、自分の意見を持つより先に人の意見を見聞きして、自分の意見と思い込んでしまうことかもしれない。



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# by kayangarden | 2017-05-04 23:43 | Trackback | Comments(0)

自分の目で

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今の私たちは過去を振り返ってばかりいる。父祖たちの墓を建て、伝記や歴史、批評を書く。そうした前の世代の人々は、神と自然とに直接向き合った。自分の目を通して。なぜ私たちもまた、宇宙と、自分ならではの結びつきを得ようとしないのだろうか。
―エマソン『自然』



Our age is retrospective. It builds the sepulchres of the fathers. It writes biographies, histories, and criticism. The foregoing generations beheld God and nature face to face; we, through theiru eyes. Why should not we also enjoy an original relation to the universe?
--Emerson, Nature


この本が発表されたのは1800年代前半。1776年にアメリカの独立宣言がなされてから半世紀近く経って、国を築いた父祖たちの足跡をたどろうと、歴史協会のようなものが各地にさかんに設立された時代だ。

しかし、現代の日本を生きる私たちにも鋭く響く言葉ではないだろうか。世界中の人々の意見が何のフィルターもなく押し寄せる毎日に、自分の足で立ち、自分の目で見る覚悟をしていなければ、いともたやすく押し流される。押し流されていることに気づきもしないで。

自分の感じたことを素直に表現しているだろうか。知らずのうちにどこかのだれか、あるいは何かに照らし合わせて、自分だけではないという安心を得ようとしていないだろうか。顔色をうかがってはいないだろうか。日頃、それをやり過ぎている自分に対して、あえて強く問うてみたい。



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# by kayangarden | 2017-04-23 10:27 | Trackback | Comments(0)